勝負は勝ちと負けだけではない!
- 2025年12月10日
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このタイトルを見て、「スポーツの価値」について綴っている話かと思われる方もいらっしゃるでしょう。しかし今回のテーマは、「引き分け」にしたいと思います。
得点を競うスポーツには、勝敗が決まらない「引き分け」という結果があります。私自身、2011年のラグビーワールドカップ予選リーグのカナダ戦で「引き分け」を経験しました。この試合は、同じグループのニュージーランドとフランスがすでに決勝トーナメント進出を決めており、日本もカナダも次に進むことはできない状況でした。それでも、ワールドカップでの1勝を目指して戦う、両チームにとって大事な一戦だったのです。
勝利を求めて戦うからこそ、勝ち以外はすべて負けに感じられます。しかし試合終盤に追いついたときの嬉しい「引き分け」には、勝利以上にさまざまな想いが交錯するのではないでしょうか。
2025年の全国高校ラグビー大会(花園)奈良県予選は、今年も壮絶な戦いとなりました。ラグビー部創設100周年を迎えた天理高校と、3年連続で決勝で敗れて花園出場を逃している御所実業高校の対決。毎年、事前の予想が意味をなさないほど、どちらが勝つか全くわからない全国大会予選の名物試合です。
今年の結果は、なんと「引き分け」。抽選の結果、花園への切符を手にしたのは御所実業高校でした。母校の4年ぶりの花園出場は嬉しい一方で、天理高校は100周年というメモリアルイヤーで、OB会などが積極的に活動していたことを知っているだけに、私も複雑な想いを抱くことに。
ChatGPTで調べてみると、この複雑な想いには、【日本独特の「勝負観」が背景にある】とのこと。
日本の武道では、「勝ち・負け」以上に、「互いの力を尊重する」、「決着がつかないなら無理に決めない」という文化が根付いているそうです。
たとえば相撲では、昔は「決着がつかない場合は日を改めて再戦」や「行司預かり(審判が勝敗を預かる=決めない)」という形が一般的でした。その流れの中で、「決まらなかった」状態を丁寧に表現する言葉として、「引き分け」が定着したと言えます。
実際のところ、選手たちが「次のステージ」に進むためには「引き分け」をどう捉えるかよりも、まずは、60分・80分の試合をしっかり振り返ることが大事。
何かを変えるべきだとか、こうした方が良いといった具体的な提案はありませんが、「引き分け」という言葉にどんな意味や作用があるのか、皆さんのご意見も聞いてみたいと思い、この文章を綴りました。



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