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僕が移籍をしなかったわけ

  • 執筆者の写真: 三宅 敬
    三宅 敬
  • 6月16日
  • 読了時間: 4分

どうも!

みやっきーです!


前回の菊谷さんの「移籍」をテーマにしたブログですが、僕も知らないことがたくさんあって、すごく勉強になりました。

そして読み応え抜群でしたね!

まだご覧になられていない方は、ぜひご覧になってください。


さて、僕も菊谷さんのバトンを受けて「移籍」に関することをお話しできればと思いますが、実は僕自身、ラグビー人生で移籍をしたことがないんですよね。

中学の時に、転校の経験はあるのですが、心境は同じなんでしょうかね??笑

僕が12年間在籍していたワイルドナイツでは、仲間が他チームに移籍したり、逆に他チームから移籍してワイルドナイツの仲間になった選手も多くいて、「移籍」は決して他人事ではありませんでした。


他チームに移籍していく仲間や、引退した仲間に対して僕たちは、「Once a WILD KNIGHTS, always a WILD KNIGHTS」という言葉で送り出します。

「一度ワイルドナイツだった者は、これからもワイルドナイツである」という意味です。

つまり、ずっと仲間ですよー!ということですね。



そして新人選手や、他チームから移籍してきた選手に対しては、どのチームもやっていることだと思うのですが、ワイルドナイツのラグビーをコーチだけでなく選手からも伝え、同じページでプレーができるようにします。


さらに大事にしていることは、ワイルドナイツの文化を伝えることです。

ワイルドナイツは、日本の社会人チームの中でも、最も早く外国籍(トンガ国籍)の選手を受け入れ、共にプレーをした歴史があります。

日本人選手と外国人選手と共に築いた文化を、僕たちは最も大切にし、継承してきました。


新しい仲間が来た時、どんなスケジュールよりも歓迎会を最優先して、とにかくすぐにバーベキューを開催しました。

ここで大事なのが、「とにかくすぐに」です!笑

また、企画、準備、片付けまで全て選手が主体となってやります。

選手主体というのも大事なポイントですね。


まず、クラブハウス内のホワイトボードに参加者を募りまして、そこから会費を決めて、何を買うかを決めて、買い出し係を決めて、当日を迎えます。

加えてトンガにルーツを持つ仲間が、沖縄県から空輸で子豚を丸々購入して、前日に下処理までしてくれます。

当日は、てバーベキューのスタートよりも3時間くらい前にきて、棒に刺した子豚をクルクル回してじっくり焼いてくれます。

これだけでもう十分すぎるくらいスペシャルです!


そして仲間が集まり出したところで、炭に火をつけて本格的にスタートいたします。

火を囲みながら、そしてお酒を飲みながら、キャリアやバックグラウンド関係なく、談笑します。

誰かれなくお肉を焼いては勧めて、飲み物が無くなれば追加してと、それぞれがその場を大切にして、仲間との時間を心の底から楽しみます。

グラウンドの中では決して見ることのない一面を、他愛もないバーベキューの中でたくさんさらけ出し、みんなで涙が出るほど爆笑して、会が終了する頃には「このメンバーで絶対勝とうね」って、結局ラグビーの熱い話になって終わります。


改めてこういう歓迎の方法を、移籍してきた人たちがどう思っていたのかを探ったりしたことはないのですが、また新たに仲間が入ってきた時に、「自分がしてもらって嬉しかったこと」を、次の仲間にもしてあげるマインドや行動に繋がっていたのかなって、思います。


移籍する人は、次のチームでの活躍を誓い、覚悟を持って移籍していると思うのですが、やっぱりそれなりに不安もあると思います。

その不安がパフォーマンスに直結したり、怪我を引き起こす原因になってしまってはハッピーではありません。

また、家族がいる人はその家族も含めて歓迎をして、家族にとっても「ワイルドナイツに来て良かった」と思ってもらえるようにフォローします。


ワイルドナイツを選んだ以上は、言い訳なしにまずはチームを大切にして、チームのために自分が貢献できることに全力を注ぐことを選手同士で言い合ってきました。

コーチやスタッフは、選手が主体となって行動を起こすための環境づくりやサポートをしてくれました。

選手もコーチもスタッフも、チームの中のたった1ピースではありますが、その1ピースが欠けてしまってはチームが完成しないことを、みんな理解していました。

だからラグビーも全力で、そしてバーベキューやチームビルディングも全力で楽しむことで、チームの結束は強くなっていったのでしょうね。


そして僕が移籍をしなかった理由は、そんなワイルドナイツが大好きだったからです。


みやっきー


 
 
 

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