アスリートの価値
- 菊谷 崇
- 2024年11月2日
- 読了時間: 2分

アスリートのキャリア形成には、自己の存在や価値について深く考える姿勢が求められます。
アスリートは自己認識を高めることで自律的にキャリアを築き、「自分は何者であるか」「どうあるべきか」「他者からどう見られているか」といった内省を通じて成長していきます。
競技生活の中でさまざまな挑戦や結果を経験し、そのたびに自己評価が伴うため、こうした内省が成長の糧となるのです。
アスリートのキャリアを人生全体に置き換えて考えると、一般の人が一生を通じて自然に経験するライフステージを、アスリートは「アスリート人生」という特殊な時間軸の中で集中的に経験します。
この「アスリート人生」におけるライフステージの切り替えやキャリアの節目は、競技生活のピークや引退と密接に関連しており、それぞれのステージでの経験が次のステージでの自己認識やキャリアの選択に大きな影響を与えます。
このプロセスを通じて、アスリートは自身の価値や意義を探求し、競技者としてのキャリアだけでなく、次のステージでもその経験を活かしていく基盤を築いていきます。
こうした貴重な存在を、次の世代へリソースとして活用し、活躍の場を創出することは私たちの課題です。アスリートが競技で活躍する「表の部分」だけでなく、一人のアスリートが創られた背景にも目を向けることで、新しいアスリートの価値を皆で共に創造していければと願っています。
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