転機に対しての準備
- 菊谷 崇
- 3月12日
- 読了時間: 2分

皆さんお元気ですか?
菊谷です。
3月になり、世間もスポーツ界も進退や異動の発表が続々と出てきていますね。新しい環境に飛び込む人、これまでの場所を離れる人、それぞれが期待と不安の間に立って落ち着かない時期かと思います。
そんな時に役立つのが ブリッジスのトランジション理論 です。以下の3つ変化のプロセスを理解し、整理することで、新しいスタートに向けて心構えができ気持ちの整理ができるのではないでしょうか?
ブリッジスのトランジション理論とは?
この理論を提唱したのは、アメリカの組織心理学者 ウィリアム・ブリッジス(William Bridges, 1933-2013) です。彼は1970年代から人々の心理的な変化に注目し、1980年に『Transitions: Making Sense of Life’s Changes』 という本の中で、この理論を体系化しました。
もともとは企業の組織変革やキャリアの転機を乗り越えるための理論として発展しましたが、その後、スポーツの引退や転職、人生の大きな変化など、さまざまな分野で活用されてきました。
転機の中には変化(Change)とトランジション(Transition)の2つ考えられますが、この2つは同じようで異なります。トランジションは内面的なプロセスで構成しており、3つのフェーズに分けて考えます。そしてもっとも特徴的なのが「終わりから始まる」ということです。当たり前じゃんと思ったりするのですが、改めて3つのフェーズを終わりから考えると頭の中の整理がしやいかと思います。是非、ご活用ください!
1️⃣ 終焉(Ending)
- これまでの役割や環境、習慣を手放す段階
- 喪失感や不安が生じるが、次のステップへの準備期間
2️⃣ ニュートラルゾーン(Neutral Zone)
- 変化に適応するための移行期間
- 過去のやり方が通用しないこともあり、内省・試行錯誤が必要
3️⃣ 新しい始まり(New Beginning)
- 新たな価値観や行動が定着し、新しい自分を確立する段階
- ニュートラルゾーンで如何に内省・試行錯誤するかによって、ここでの新たな自分が確立できるかが問われる
変化のタイミングにいる方は、ただ新しい環境に飛び込むのではなく、このプロセスを意識しながら整理してみてください!
それぞれの挑戦が、より良いものになるよう願っています!
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