花園の未来を考える
- 君島 良夫
- 2024年11月22日
- 読了時間: 2分
全国高校ラグビー大会、通称「花園」。この大会は、ラグビーを愛する人々にとって特別な意味を持ちます。青春の全てを懸け、仲間とともに目指す「花園」の舞台。僕もその一人でした。だからこそ、花園の未来をより良いものにするため、今考えるべき課題を提起したいと思います。
・開会式の意義とあり方
全国から集まった選手たちが一堂に会し、その姿に多くの観客が感動します。自分自身、花園第一グラウンドに足を踏み入れた時のことを最高の思い出の1つとして記憶していますが、指導者の立場となった今、選手たちにとっては「ただ立っているだけ」で終わってしまっていると感じる部分もあります。
開会式は、選手や観客、関係者が「ラグビーの価値」を共有する場であるべきです。ただ形式的なもので終わらせるのではなく、ラグビーの歴史やフェアプレー精神を伝える機会にしたり、選手一人ひとりが自分の役割を再認識できる時間にできるのではないでしょうか。たとえば、地域ごとに選手たちのストーリーを紹介したり、花園で活躍したプロ選手がメッセージを伝えるなど、選手たちの思い出に残るような内容をもっと取り入れることができるはずです。
また、過密な日程や冬の厳しい寒さの中、長時間にわたる開会式は選手たちの体への大きな負担になります。その寒さで発熱を起こして高熱のまま試合に臨むことが毎年のように起きています。事前にオンライン形式で各校の紹介動画を配信したり、当日は選手宣誓など選手が中心となる企画が中心となるような開会式を考えていくべきではないでしょうか。
開会式は、花園という特別な舞台の幕開けです。この瞬間を、選手たちの心に深く刻まれるものにするために、開会式の意義を改めて見つめ直す必要があります。
ラグビーの価値を多くの人に伝え、選手たちが「ここから始まる」と強く感じられる開会式を共に考えていくことが必要ですね。
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